concept

誠実に仕事をすること。
「服を長く着る」を当たり前にすること。

自分にできることは小さなことだけど、コツコツ積み重ねて広めていきたい。

アパレルメーカー時代。
値下がりする価格、無茶な納期。

安い生地を使うようになり、中国へ委託するようになり、
技術のある多くの縫製工場が閉鎖していく。

違和感を感じていた時に起こったラナプラザ崩壊事故。

そんな時、頭に浮かんだ私の憧れの仕立て屋さん。

ボタンひとつ、糸一本にもこだわって染める。
神経を張り詰めて生地を裁断。
生地、ボタン、、、など金額を細分化して領収書に記載。
繊細な生地を活かすため足踏みミシンを使用。

聞けば聞くほどに丁寧で、誠実すぎる仕事。

一方、アパレル業界では価格競争激化と大量消費の背景で

服のどの部分なのか、どういう人が着るのかもわからず
ひたすら数をこなすだけの作業をする中国工場の人と接し、
もやもやする日々。

もっと誠実な仕事がしたい。。。

2015年に仕事を辞め、ファッション業界における先進国イギリスへ。

その後、ラナプラザ跡地などアジアを回り、
現地の方や海外で起業した日本人にも話を聞く。

ファストファッションが広がる一方、
本当はすばらしい技術を持っているのに、
安い賃金で機械のように単純作業をさせられているアジアの現状。

大量消費、大量廃棄は環境破壊につながり、自然災害を引き起こす。

私は何をすべきか、私に何ができるか、を考える。

仕立て屋のご夫婦に、お二人のような仕事をしたいと告げると、
絶対にやめておきなさい、と。

採寸、ヒアリング、デザイン画、
サンプルを作って修正し、ようやく本番用の裁断、縫製。

どれくらいの金額でやっているのか尋ねると、
仕事に見合わない低価格。

適正価格が知りたくて街中のお店を回ってヒアリングすると、
3~6倍の金額をもらわないと成り立たないとバッサリ。

生産者側からすると納得の価格だが、消費者側からするとハードルが高い。

そのギャップを分かった上で、
ご夫婦は消費者側の目線にたった金額を選んでいた。

理由はひとつ。

服を長く大切に着てほしいから。

確かにご夫婦と同じようにやっていたら、
成り立たないというのも感じていた。

だからと言って、価格を高くすると
「服を長く着る」ことはいつになっても広がらない。

私が行き着いた答えは、

誠実に仕事をすること。
「服を長く着る」ことを当たり前にすること。


依頼があった場合は、じっくりヒアリング。
依頼者やプレゼントされる方を想いながら製作します。
完成品のお渡しの際に、生地選びの理由など込めた想いをお伝えします。

そして、一人でも多くの人にアパレル業界の現状を伝え、
私の活動を通して、服を長く着ることは楽しいことだと感じてほしい。